食洗機は家事を楽にしてくれる便利な家電ですが、その利用方法や掃除の仕方を知らないと、食器の洗浄効果が落ちたり、機械内部にカビが生えたりすることもあります。
この記事では、食洗機の掃除とメンテナンスの方法を紹介します。
1.毎日行う食洗機のメンテナンス
毎日の食洗機のメンテナンス方法を紹介します。
始める前に、食洗機のマニュアルを読み、掃除方法や注意点を確認し、安全に作業を行うために電源を切ってから作業を始めてください。
1-1.残飯フィルターの洗浄
毎日の重要な掃除は残飯フィルターの洗浄です。
フィルターの洗浄を怠ると、フィルターが詰まりやすくなり、機内でのカビの発生や臭いの原因にもなります。
これは食器の洗浄力の低下にもつながります。
使用後は毎回、残飯フィルターを取り出し、柔らかいブラシで優しく洗いましょう。
食器を機内に入れる前に、食器の予洗いを行うことでフィルターの汚れを減らすことができます。
1-2.毎日の食洗機のメンテナンスを簡単に
食洗機の毎日のメンテナンスを簡単にするための工夫は、食器を機内に入れる前に行うことがポイントです。
以下のポイントを実践することで、食洗機のメンテナンスが格段に楽になります。
食洗機に食器を入れる前に、食器の汚れを軽く落としておくことは、残さいフィルターの目詰まりを防ぎ、食洗機の効率を高めます。
食べ残しは取り除き、食器に付着した汚れは予め水で流しておきましょう。
爪楊枝や魚の骨など硬い物質は、食洗機のヒーターやフィルターを傷つける可能性があります。
また、魚の皮やゴマ、七味などの細かい物質も、食洗機に入れる前に洗い流すことで、庫内の臭いを減らすことができます。
2.月次に行う食洗機のメンテナンス
食洗機の維持管理には、毎日のメンテナンスに加えて、月に一度の定期的なメンテナンスが大事です。
ここでは、月一でのメンテナンス手順を紹介します。
2-1.空運転による内部洗浄
食器を入れずに専用のクリーナーを使用して食洗機を空運転させることで、内部の汚れや水アカを効果的に洗浄できます。
月に最低一度は実行し、特に内部の汚れが目立つ場合はその都度行ってください。
掃除手順
食器を入れずに、食洗機専用洗剤を通常の2倍量使用します。
空運転専用のコースや、メーカーが推奨するお手入れコースを選択し、乾燥機能をオフにして運転させます。
機種によっては、強力コースなどの名称で提供されている場合がありますので、ご自身の食洗機に従ってください。
2-2.取り外し可能なパーツの洗浄
食洗機内のヒーターカバー、排水口カバー、ノズル、食器カゴなど、取り外せる部品は個別に洗浄します。
これらのパーツは、ブラシを使用して丁寧に洗いましょう。
掃除手順
ヒーターカバーは残留物を取り除き、柔らかいブラシで洗います。
回転ノズルはノズルを取り出し、分解して水洗いします。
排水口カバーは食器カゴを外し、排水口カバーを取り外した後、中性洗剤を用いたスポンジで洗います。
注意点として、これらのメンテナンス手順は機種やメーカーによって異なるため、食洗機の取扱説明書で確認することが重要です。
また、排水口カバーはビルトインタイプにはなく、主にカウンター上に設置するタイプで見られる構造です。
3.食洗機の簡易掃除
食洗機の定期的な掃除で、クエン酸を使用する方法は、手軽で効果的です。
一部の食洗機メーカーではクエン酸の使用を推奨していない場合がありますので、事前に確認が必要です。
3-1.クエン酸を利用した食洗機の掃除方法
食洗機内の残飯フィルターからゴミを取り除きます。
食洗機の洗剤投入口にクエン酸を大さじ3~4杯程度入れます。
カラ洗いまたは食洗機の洗浄機能を使用し、運転させます。
運転が完了したら、取り外せる部品をすべて外してください。
気になる汚れがある場合は、スプレータイプのクエン酸を直接吹きかけ、スポンジやブラシで拭き取ります。
掃除後の庫内と部品をタオルで拭き、十分に乾燥させます。
クエン酸を活用した掃除は、食洗機の水アカやヌメリ取りに効果的です。
クエン酸掃除の注意点
クエン酸の使用が推奨されていないメーカーもあるため、取扱説明書で確認が必要です。
クエン酸を使用した後は、しっかりとすすぎ、食洗機を乾燥させることが重要です。
これにより、クエン酸が食洗機に残ることを防ぎます。
4.食洗機内のカビの除去
食洗機内のカビの除去には、塩素系漂白剤の使用がお薦めです。
ここでは、特に庫内とゴムパッキン部分でのカビ取り方法を紹介します。
4-1.庫内の掃除カビ取り方法
必要なもの
塩素系漂白剤
キッチンペーパーや綿棒
掃除手順
残飯フィルターからゴミを取り除きます。
カビが生えている箇所に塩素系漂白剤を直接スプレーし、約5分間放置します。
洗剤を使用せず、短時間コースで食洗機を空運転させます。
その後、庫内の水分を拭き取るか、乾燥機能を用いて乾燥させます。
4-2.ゴムパッキンのカビ取り方法
ゴムパッキン内のゴミをキッチンペーパーや綿棒で取り除きます。
水100mLに対して塩素系漂白剤10mLを混ぜ、薄めた漂白剤溶液を作ります。
薄めた漂白剤を綿棒やキッチンペーパーに含ませ、ゴムパッキンのカビを丁寧に拭き取ります。
乾いたキッチンペーパーや綿棒で、薄めた漂白剤をしっかりと拭き取ります。
まとめ
この記事では、食洗機の毎日のメンテナンスから月次のメンテナンス、さらにはカビ取りまでの手順をご紹介しました。
残飯フィルターの洗浄や庫内の乾燥を行いましょう。
また、食器を食洗機に入れる前の予洗いや、不要物の取り除きも行いましょう。
庫内のカラ洗いや、クエン酸、塩素系漂白剤を使用したメンテナンスを月に一度行うことで、水アカやカビを効果的に落とせます。