食べ物や飲み物を温めるのに便利な電子レンジは、その手軽さから家庭内で頻繁に使用される家電の一つです。
しかし、その使用頻度の高さが原因で、電子レンジは比較的汚れやすいアイテムとも言えます。
この記事では、電子レンジを簡単にそして効率良く掃除する方法と、臭いを解消するための秘訣をご紹介します。
1.汚れのタイプ別内部の掃除
電子レンジ内の汚れには様々なタイプがあります。
ここでは、汚れの種類に応じた掃除方法を紹介します。
電子レンジの汚れを取り除くのは思ったよりも簡単で、家庭で手軽にできるものです。
是非お試しください。
1-1.食品由来の汚れ
電子レンジ内で最も多い汚れは、食品由来のものです。
加熱時に散らばる油や食品の残りは、その酸性質により、アルカリ性の洗剤を使って中和すると落としやすくなります。
必要なもの
重曹またはセスキ炭酸ソーダ
水
布やキッチンペーパー
耐熱性の容器
掃除手順
耐熱性の容器に水1カップと、重曹もしくはセスキ炭酸ソーダ大さじ1杯を混ぜ、アルカリ水を作ります。
アルカリ水を電子レンジに入れ、600Wで約5分加熱します。
加熱後、直ちに取り出すのではなく、15分程度そのまま放置し、内部の汚れを浮かせます。
次に、耐熱容器のアルカリ水を布やキッチンペーパーに染み込ませ、内部を丁寧に拭き取ります。
最後に、水で拭き取り、水気が残らないように乾燥させます。
1-2.水垢の掃除法
電子レンジの水垢はアルカリ性の汚れであり、これに対しては酸性のクエン酸や酢を使用すると効果的です。
スチーム機能を備えた電子レンジでは、水垢が特に溜まりやすいため、定期的なチェックと掃除が必要です。
必要なもの
クエン酸または酢
水
布やキッチンペーパー
耐熱容器
掃除手順
耐熱容器に水1カップと、クエン酸または酢大さじ1杯を混ぜ、酸性の溶液を作ります。
この溶液を電子レンジ内に置き、600Wで約5分間加熱します。
加熱後は、直ちに取り出さずに15分程度電子レンジ内に放置し、水垢を柔らかくします。
その後、酸性の溶液を布やキッチンペーパーに染み込ませ、電子レンジの内部を丁寧に拭き取ります。
最後に、水で拭き取った後、乾燥させるためにしっかりと乾拭きをします。
スチーム機能を頻繁に使用する場合は、特に水垢に注意し、定期的にこの掃除方法を行ってください。
1-3.焦げ付き汚れの取り方
電子レンジの内部に残った食品のカスが長時間加熱され続けることで、焦げ付き汚れに変わることがあります。
一度焦げ付いた汚れは、通常の掃除で取り除くのが難しいですが、歯磨き粉を使う方法が効果的です。
必要なもの
歯磨き粉
歯ブラシ
布巾やキッチンペーパー
掃除手順
歯ブラシに適量の歯磨き粉をつけ、焦げ付きがある箇所に直接塗ります。
歯ブラシで優しくこすり、焦げ付き汚れを落とします。
この際、硬いブラシを使用すると内部を傷つける恐れがあるので注意してください。
焦げ付きが取れたら、布巾やキッチンペーパーでその部分を丁寧に拭き取ります。
最後に、水で濡らした布で拭き取り、さらに乾燥させるために乾拭きを行います。
この手順で、電子レンジ内の焦げ付き汚れを効果的に取り除くことができます。
歯磨き粉が持つ研磨作用により、頑固な汚れも安全に落とすことが可能です。
ただし、歯磨き粉を使用する際は、電子レンジの材質によっては適さない場合もあるため、小さな範囲で試してから全体に使用することをお勧めします。
2.電子レンジの外部の掃除
電子レンジの掃除と言えば内部のことが多く注目されがちですが、外部も定期的な掃除が必要です。
通風口のほこりは電子レンジの効率を低下させ、結果として加熱時間の延長や電気代の増加に繋がりかねません。
必要なもの
マイクロファイバークロス
掃除手順
マイクロファイバークロスを水に浸し、よく絞ってから電子レンジの外部、特に取っ手やコンセント周りを拭きましょう。
水分を含んだマイクロファイバークロスは汚れを柔らかくし、簡単に取り除くことができます。
掃除のポイント
通風口は注意深く掃除する必要があります。
定期的な掃除で通風機能の低下を防ぎます。
掃除する際は、電子レンジがオフになっていることを確認し、コンセントを抜いておくことが重要です。
3.電子レンジの臭い対策
電子レンジを使っていると、食品の臭いが内部に残ることがあります。
ここでは、手軽にできる臭い消しの方法として、オレンジやレモンの皮、そしてコーヒーの出がらしを使用したテクニックを紹介します。
3-1. オレンジやレモンの皮を使った消臭法
オレンジやレモンの皮に含まれるリモネンには、強力な消臭効果があります。
これを利用した簡単な方法で、電子レンジの臭いを取り除くことができます。
掃除手順
オレンジやレモンの皮を耐熱容器に入れ、600Wで約1分間加熱します。
加熱した皮の白い部分を使って、内部の汚れを軽くこすります。
最後に、水で湿らせた布やキッチンペーパーで内部を拭き取ります。
この方法では、リモネンの消臭効果を最大限に活用し、電子レンジ内部を爽やかな香りにします。
3-2. コーヒーの出がらしを使用した消臭法
コーヒーの出がらしには、臭いを吸着する性質があります。
これを利用して、電子レンジの臭いを取り除くことができます。
掃除手順
コーヒーの出がらしを耐熱容器に広げ、電子レンジ内に置きます。
その容器を電子レンジに入れ、約1分間加熱します。
加熱後は、出がらしを冷ますためにしばらく待ちます。
加熱後の湿気を逃がすため、電子レンジの扉を開けて放置します。
最後に、内部に残った水滴を拭き取ります。
使用する際は、コーヒーが飛び散らないように注意し、深めの容器を選んでください。
これらの簡単な方法を試すことで、電子レンジの気になる臭いを効果的に消すことができます。
4.電子レンジ掃除頻度を減らすコツ
4-1. ラップを使用
食品を温める際、ラップをかけることで食材の飛び散りを防ぎます。
これにより、庫内が汚れるのを予防し、後の掃除を簡単にします。
4-2. 使用後の即時拭き取り
電子レンジ使用後に内部をサッと拭くことが重要です。
これにより、焦げ付きやしみが付く前に汚れを取り除き、大掛かりな掃除を減らします。
4-3. シリコンマットの活用
電子レンジ内部にシリコンマットを敷くことで、庫内の汚れを防げます。
シリコンマットは取り外して洗えるため、掃除が極めて簡単になります。
特に食洗機対応のものを選ぶと、掃除の手間をさらに省けます。
電子レンジを汚さないための予防をすることが、掃除の頻度を減らす最も効果的な方法です。
まとめ
効率的な掃除方法と、電子レンジの臭いを消すための簡単なテクニックについてお伝えしました。
掃除の際は、汚れの性質を理解し、それに適した掃除方法を選択することが重要です。
また、電子レンジの掃除頻度を減らすためには、電子レンジを汚さないための予防が効果的です。
電子レンジの汚れや臭いに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。