トースターはパンを焼く基本的な用途に加えて、ピザやグラタン、さらには冷めた揚げ物を温め直すのにも大変便利です。
しかし、この多機能性が原因で、汚れが蓄積されがちです。
この記事では、トースターの掃除の方法や、掃除の手順をご紹介します。
1.トースターの掃除の頻度
トースターは、最低でも週に一度は掃除をすることをおすすめします。
ただパンを焼くだけならそれほど汚れませんが、バターを塗ったパンやピザなどを温めると、油が飛び散りやすく、これが汚れの主な原因となります。
使用後すぐにサッと拭くだけで、掃除をする手間を減らすことができます。
また、トレイや網は取り外して洗うことをおすすめします。
2.トースターの掃除方法
ここでは、汚れのレベルに応じたトースターの掃除方法をご紹介します。
2-1.軽い汚れの掃除
日々の使用による軽度の汚れを取り除くための、手軽に行える掃除方法をご紹介します。
必要なもの
台所用中性洗剤
マイクロファイバークロス(2枚)
ソフトスポンジ
パレットナイフまたは古い歯ブラシ
綿棒
掃除手順
まず、掃除を簡単にするために、トースターの網と受け皿を取り外しましょう。
取り外した部品は、中性洗剤を少量つけたスポンジで洗い、硬い汚れはパレットナイフや古い歯ブラシを用いて優しく取り除きます。
トースター内部と外部は、湿らせたマイクロファイバークロスを使って拭き取ります。
定期的に掃除することで、クロスだけで十分な場合もあります。
細かい隙間の汚れは綿棒で掻き出しましょう。
油性の汚れが水拭きだけでは落ちない場合は、中性洗剤を数滴マイクロファイバークロスに付けて拭き、その後は洗剤が残らないように再度水拭きを行います。
最後に、乾燥したマイクロファイバークロスでしっかりと乾拭きを行います。
2-2.頑固な汚れの掃除
頑固な油汚れや焦げ付きを落とすための、より徹底した掃除方法をご紹介します。
必要なもの
重曹
セスキ炭酸ソーダ
パレットナイフまたは古い歯ブラシ
マイクロファイバークロス(2~3枚)
メラミンスポンジ
綿棒
キッチンペーパー
ラップ
掃除手順
最初に、重曹を湯で溶いてペーストを作ります。(重曹:お湯=2:1の比率)
セスキ炭酸ソーダ溶液は、スプレーボトルに小さじ1/2杯のセスキ炭酸ソーダと200mlの水を混ぜて作ります。
網と受け皿を取り外し、庫内の食べ物のかすを掃除します。
網と受け皿の汚れに、先に作った重曹ペーストを塗布し、乾燥を防ぐためにラップをかぶせ、1時間以上放置します。
放置後、汚れをパレットナイフや古い歯ブラシでこすり落とします。
受け皿にフッ素加工がある場合は、加工を傷つけないよう注意してください。
セスキ炭酸ソーダ溶液を染み込ませたキッチンペーパーを庫内に貼り付け、約20分放置した後、汚れを拭き取ります。
その後、マイクロファイバークロスで水拭きし、取れにくい汚れは綿棒やメラミンスポンジを使用して落とします。
最後に、マイクロファイバークロスで乾拭きを行います。
2-3. 取り外せない網の掃除
必要なもの
重曹
キッチンペーパー
メラミンスポンジ
パレットナイフまたは古い歯ブラシ
掃除手順
重曹水溶液を作るため、スプレーボトルに重曹小さじ1杯と水100mlを混ぜ合わせます。
網にこびりついた焦げは、パレットナイフや古い歯ブラシで優しく削ぎ落とします。
重曹水溶液をスプレーし、その上にキッチンペーパーを置いて1時間程度放置します。
これにより、汚れが柔らかくなります。
キッチンペーパーを使って汚れを拭き取った後、重曹を浸したメラミンスポンジで汚れを擦り落とします。
庫内の隅々や細かい部分の汚れは、古い歯ブラシで掻き出します。
最後に、キッチンペーパーで残りの重曹を拭き取ります。
2-4. トースター外部の掃除
トースターの外側には油分や手あかが付着しやすいため、セスキ炭酸ソーダを使った掃除が効果的です。
必要なもの
セスキ炭酸ソーダ
キッチンペーパーまたは布
掃除手順
セスキ炭酸ソーダ水溶液を作るため、スプレーボトルにセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯と水500mlを混ぜ合わせます。
トースターの外部にセスキ炭酸ソーダ水溶液を吹きかけ、キッチンペーパーや乾いた布で優しく磨きます。
次に、水で湿らせたキッチンペーパーや布でセスキ炭酸ソーダを拭き取ります。
最後に、乾いた布でしっかりと乾拭きを行います。
3.トースター庫内が魚臭いときの対処法
トースター庫内が魚臭いときの対処法として、クエン酸を利用するのは効果的な方法です。
魚の臭いはアルカリ性に反応しやすいため、酸性のクエン酸によって臭いを中和することができます。
必要なもの
クエン酸
水
スプレー容器
掃除手順
クエン酸小さじ1杯を水200mlと混ぜ合わせ、スプレー容器に入れます。
作成したクエン酸水溶液をトースター庫内全体に均等にスプレーします。
このとき、トースターの電源が切れていることを確認してください。
クエン酸をスプレーした後、しばらく放置してクエン酸が臭いを中和するのを待ちます。
一般的には、数十分から1時間程度が効果的です。
放置した後、湿った布やスポンジで内部を丁寧に拭き取ります。
この際、臭いが残らないように隅々まで丁寧に拭き取ることが重要です。
クエン酸がない場合、家庭にあるお酢を代用品として使用することもできます。
お酢も酸性であり、同様に臭いを中和する効果が期待できます。
お酢を使用する場合も、上記と同様の手順で行ってください。
これらの方法で、トースターからの魚臭さを効果的に取り除くことが可能です。
4.トースターの掃除の注意点
4-1. 取り外せる部分はすべて外す
掃除前に必ずコンセントを抜き、電源が切れていることを確認してください。
網や受け皿、扉など、取り外し可能な部分はすべて外してから掃除しましょう。
これにより、隅々まで丁寧に掃除することができます。
4-2.アルミ素材には中性洗剤を使用
トースターにアルミ素材が使われている場合は、セスキ炭酸ソーダや重曹、アルカリ性洗剤の使用を避けてください。
これらの洗剤はアルミの変色や腐食を引き起こす可能性があります。
アルミ素材には中性洗剤を使用し、メラミンスポンジの使用も避けましょう。
4-3.ヒーター管は慎重に掃除
ヒーター管はガラス製で壊れやすいため、掃除する際は特に慎重に扱ってください。
キッチンペーパーや布を使用し、優しく汚れを落としましょう。
ヘラや歯ブラシなど、表面を傷つける可能性のある硬い道具は使用しないでください。
これらはヒーター管を損傷させる原因になります。
5.トースターをきれいに保つコツ
トースターをきれいに保つためのコツは、日々の簡単な掃除と予防策にあります。
以下の3つのコツを実践することで、トースターをきれいに保ち、掃除の手間を減らすことができます。
5-1. 網にアルミホイルを敷く
食べ物のカスや油が直接網や受け皿に落ちるのを防ぎます。
使用後はアルミホイルを取り替えるだけで、網の掃除が不要になります。
ピザや揚げ物など、油分の多い食品を温める際に特に有効です。
5-2. 受け皿にアルミホイルを被せる
アルミホイルが汚れたら、新しいものに交換するだけで済みます。
アルミホイルがヒーターに触れないようにすることが重要です。
受け皿にしっかりと固定して使用しましょう。
5-3. 使用したらこまめに掃除する
トースターは使用後にすぐに汚れを拭き取ることで、汚れがこびりつくのを防ぎます。
こまめな掃除は、長期的に見て手間を減らすことにつながります。
揚げ物やグラタンなどを温めた後は、キッチンペーパーで内部を軽く拭き取りましょう。
これらの簡単なコツを実践することで、トースターをきれいに保つことが可能です。
まとめ
一度こびりついた汚れは、何度も加熱されることでさらに頑固なものになり、落とすのが一層困難になります。
使用後はすぐに、キッチンペーパーや布で内部の軽い汚れを拭き取ります。
週に一度または使用頻度に応じて、取り外せる部品を洗い、内部の汚れを丁寧に落とします。
アルミホイルやクッキングシートを利用して汚れの直接的な付着を防ぎます。
これらののポイントを実践することで、トースターをきれいに保つことができます。