キッチンは日々の料理や皿洗いで汚れが溜まりやすい場所です。
特に排水口の汚れは念入りな掃除を必要とします。
この記事では、キッチンの排水口について、きれいに保つ方法や、掃除時に留意すべきポイントをご紹介します。
また、掃除の頻度を減らすためのコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
1.キッチンの排水口の掃除方法
1-1. 塩素系漂白剤を用いた排水口の掃除
厄介な油汚れに対しては、塩素系の台所用漂白剤が有効です。
これは除菌や漂白の効果があり、排水口のぬめりやカビといった微生物による汚れも、力を入れてこすることなく簡単に取り除けます。
泡タイプと液体タイプの二種類がありますので、使用感や好みに応じて選ぶとよいでしょう。
両タイプともに使い勝手が良いですが、使用方法にはわずかな違いがありますので、それぞれの手順を紹介します。
必要なもの
塩素系台所用漂白剤
排水口のパーツが収まるサイズのビニール袋(液体タイプ用)
掃除の手順
泡タイプの場合
排水口のフタやゴミ受けを取り外し、ゴミ受けにたまったゴミを取り除きす。
泡タイプの塩素系漂白剤を排水口内部やパーツに均等にスプレーします。
約5~10分の放置の後、水で汚れを洗い流します。
液体タイプの場合
排水口のフタやゴミ受けを取り外し、ゴミ受けにたまったゴミを取り除きます。
全パーツをビニール袋に入れます。
ビニール袋に約40℃の温水と液体タイプの漂白剤を加えます。
ビニール袋から空気を抜き、しっかりと口を閉じた後、30分ほど放置します。
放置後、水でしっかりと洗い流します。
1-2. 重曹とクエン酸を使用した排水口の掃除
排水口の滑りや臭いを、油汚れに効果的な重曹と、菌の増殖を防ぐクエン酸を使って取り除くことができます。
必要なもの
重曹
クエン酸
60~70℃の温水
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掃除の手順
最初に、排水口に水を流して濡らします。
排水口全体に重曹を1カップ程度均等に振りかけます。
その上に、使用した重曹の半量に相当するクエン酸を全体に振りかけます。
その状態で30分から2時間程度放置した後、2リットル以上の60~70℃のお湯を流し込みます。
汚れが残っている場合は、スポンジで洗い落とします。
注意点
排水管が熱で損傷する可能性があるため、流すお湯の温度には注意してください。
1-3. 液体パイプクリーナーの使用
排水口の詰まりに対しては、液体パイプクリーナーの使用がお薦めです。
これは注ぐだけで油汚れを溶かすことができる非常に便利な方法ですが、使用には注意が必要です。
必要なもの
液体パイプクリーナー
掃除の手順
排水口のパーツを取り外します。
排水管に液体パイプクリーナーを直接注ぎ入れます。
1時間程度放置した後、50℃程度のお湯を流し込みます。
使用時には必ず説明書を読み、正しい手順を守るようにしましょう。
2. キッチン排水口の掃除の注意点
2-1製品の指示に従う
使用する洗剤や漂白剤の説明書をよく読み、使用量に気を付けて説明書に従ってください。
過剰な使用は排水管を傷めたりする可能性があります。
2-2適切な温度の水を使用する
熱湯を使用する際には、排水管が耐えられる温度であることを確認してください。
特にプラスチック製の管は、高温で変形する恐れがあります。
2-3定期的な掃除の実施
排水口の掃除を定期的に行うことで、詰まりや臭いの発生を予防できます。
また、掃除の頻度を増やすことで、掃除がより簡単になります。
これらの注意点を守ることで、キッチンの排水口を効果的に掃除することができます。
3. キッチン排水口の詰まり解消法
キッチンの排水口が詰まってしまった場合、対応策がいくつかあります。
以下の方法で、詰まりを解消することが可能です。
3-1. ペットボトルを利用する方法
排水が止まってしまった状態であれば、ペットボトルを使って圧力をかける方法が効果的です。
まず、排水口のパーツを取り外し、排水管の開口部が見えるようにします。
次に、ペットボトルの口を排水管の口に密着させます。
ペットボトルをしっかりと排水管に押し当てた状態で、ボトルを押し潰して内部の空気を排水管に向けて押し込みます。
これを数回繰り返すことで、排水管内の水圧が変化し、詰まりが解消されることがあります。
3-2. ワイヤーブラシでの掃除
ホームセンターなどで購入できるワイヤーブラシを使用して、詰まりを取る方法です。
排水口にワイヤーブラシを挿入し、詰まりを感じたらブラシを回転させて汚れを掻き出します。
汚れが取れたら、ワイヤーブラシを抜き、水を流して詰まりが解消されたか確認します。
ただし、排水管が柔軟なビニール製の蛇腹ホースである場合は、ワイヤーブラシの使用により破損する恐れがあるため避けるべきです。
作業を始める前に、排水管の材質を確認し、適切な方法を選択してください。
4. 簡単にできる排水口の掃除
簡単にできる掃除方法をいくつか紹介します。
4-1食べ物を事前に取り除く
料理の前後に排水口のゴミ受けをチェックし、食べ物があれば取り除きます。
これにより、詰まりや臭いの主な原因を予防できます。
4-2お湯を定期的に流す
油分が排水口に溜まるのを防ぐため、調理後には熱いお湯を少量流して油を洗い流します。
ただし、排水管の材質によっては高温に耐えられない場合があるので注意してください。
4-3重曹と酢での掃除
週に一度は重曹を排水口に振りかけた後、上から酢を注ぎ反応させます。
この化学反応で排水口内部を掃除し、臭いを取り除くことができます。
4-4ゴミ受けネットの利用
排水口にゴミ受けネットを付けると、食べ物が直接排水管に流れ込むのを防ぎ、掃除の手間を省けます。
4-5排水口専用ブラシでの掃除
排水口やゴミ受けの細かい部分は、専用のブラシを使用して掃除すると、汚れを効果的に取り除くことができます。
まとめ
キッチンの排水口は日々の使用により、気づかないうちに汚れが蓄積しやすい部分です。
食べ物や油が詰まりや臭いの原因になります。
簡単に取り入れられる予防策や掃除方法を実践することで、排水口の掃除を簡単にし、掃除の手間を軽くすることが可能です。