ウォシュレットの機能を維持するためには、適切な掃除方法を知っておくことが大切です。
ウォシュレットを自宅で使用しているものの、その掃除方法に自信がない方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
1.ウォシュレットの汚れの原因
1-1.水垢の形成
ウォシュレットの使用により、ノズルからの水や水はねによって水垢ができます。
水垢は、水のミネラル分が蒸発に伴い白く硬化してできます。
一旦できると簡単には落とせない頑固な汚れになります。
1-2.カビの発生
ウォシュレットのノズル部分に見られる黒ずみは、カビによるものです。
ノズルが湿った状態で戻されれることから、湿気が多くカビが育ちやすい環境が作り出されます。
1-3.尿石の形成
ウォシュレット使用時に飛び散る尿は、尿石の形成を促します。
尿石とは、乾燥して硬化した尿のことで、放置すると落とすのが困難になります。
2.ウォシュレットのノズル掃除方法
ここでは、ノズル自動掃除機能が備わっているモデルとそうでないモデル、さらには頑固な汚れに対する方法について、それぞれ紹介します。
2-1.自動ノズル掃除機能があるモデル
自動ノズル掃除機能があるウォシュレットでは、スイッチを押してノズルを出します。
軽度の汚れは、柔らかい布を使って拭き取ることできれいになります。
より頑固な汚れの場合は、薄めた中性洗剤を布に含ませて優しく拭き取ります。
ノズルを無理に引っ張ったり回したりせずに、汚れを落としてください。
特に頑固な汚れの場合は、ノズルに直接中性洗剤を塗り、少し時間を置いた後、古い歯ブラシや綿棒を使って慎重にこすり落とします。
掃除後は、ノズルを元の位置に戻してください。
2-2.自動ノズル掃除機能がないモデル
自動ノズル掃除機能がないウォシュレットでは、ノズルの先端を手で優しく引き出すことでノズルを出します。
安全のため、操作方法については取扱説明書を参照してください。
ノズルが出たら、古い歯ブラシや綿棒を使って汚れをこすり落とします。
頑固な汚れが落ちない場合は、中性洗剤を塗り時間を置いてから、古い歯ブラシや綿棒を使って慎重にこすり落とします。
掃除後は、ノズルを注意深く元の位置に戻してください。
2-3.頑固な汚れに対する専用クリーナーの使用
通常の掃除方法でとれない頑固な汚れには、ウォシュレット専用のクリーナーが有効です。
泡タイプのクリーナーをノズルにつけると、汚れに密着して効果的に洗浄します。
直接ノズルに触れることに抵抗がある場合は、スプレータイプのクリーナーが適しています。
また、アルカリ性の水垢を落とたい場合は、クエン酸を利用すると良いでしょう。
クエン酸は、除菌効果も期待できます。
200ccの水にクエン酸小さじ半分を混ぜたものをスプレーボトルに入れ、ノズルに直接吹きかけてください。
3.ウォシュレット全体の掃除方法
3-1.簡単な拭き掃除
始めに、簡単な拭き掃除から紹介します。
ウォシュレットの電子部分に水がかからないよう注意しながら、柔らかい布を使用して水で濡らし、よく絞った後に拭き取ります。
台所用の中性洗剤を水で薄め、その溶液を布に染み込ませてから、便座の上面・下面、蓋の内外、便座と便器の間などを丁寧に拭き取ります。
洗剤が残らないように、最後には水で濡らした布で拭き上げることが重要です。
市販されているトイレ掃除用のシートを使うことで、さらに簡単かつ効果的に掃除することができます。
3-2.便座や蓋の取り外しによる徹底掃除
便座や蓋が取り外し可能なモデルの場合、より丁寧な掃除を行うことができます。
便座と蓋を外して、ホコリや汚れがたまりやすい箇所を特に注意深く掃除しましょう。
水で濡らして固く絞った布に薄めた中性洗剤を使用し、便座や蓋の隙間や縁など、細部にわたって拭き取ります。
細かい部位は、綿棒や布を巻いた割り箸などを使って掃除すると効果的です。
尿の跳ね返りなどで意外な部位に汚れがあることもあるため、便座や蓋を外しての掃除を定期的に行うことをお薦めします。
便座や蓋を取り外せる場合、隅々まできれいにすることが可能です。
4.リモコンと脱臭フィルターの掃除方法
4-1.リモコンの掃除
ウォシュレットのリモコンは、ホコリや指紋で意外と汚れやすいです。
リモコンには電子部品が含まれているため、中性洗剤を使うのではなく、水を少しだけ含ませた柔らかい布で優しく拭き取りましょう。
掃除の際には、リモコンのボタンが正常に機能するか確認し、問題があれば電池の交換など、メンテナンスを行ってください。
4-2.脱臭フィルターの掃除
脱臭機能を持つウォシュレットには、脱臭フィルターが設置されていますが、これもまた定期的な掃除が必要です。
フィルターの掃除には、まず取扱説明書を参照してフィルターを正しく取り外しましょう。
汚れは、柔らかいブラシを用いて優しく落とします。
過度の力を避け、フィルターが痛まないよう注意してください。
汚れが酷い場合は、水洗いの後、完全に乾かしてから再度取り付けます。
水分を十分に乾かさないと、ホコリが付着しやすくなるため、乾燥させて下さい。
5.ウォシュレット掃除の注意事項と掃除頻度
5-1.塩素系洗剤の使用は避ける
ウォシュレットの掃除に際して塩素系洗剤の使用は避けましょう。
塩素系成分は、ウォシュレットの素材を傷める可能性があります。
ウォシュレットの掃除には、中性洗剤や専用の洗剤の使用をお薦めします。
5-2.ウォシュレットの掃除頻度
ウォシュレットは、定期的な掃除が必要です。
軽い掃除は週に一度程度が理想的です。
特にノズルや便座、蓋を外して行う徹底的な掃除は、年に1~2回を目安に行うことをお勧めします。
使用状況や汚れの度合いに応じて、必要に応じて掃除の頻度を調整してください。
まとめ
ウォシュレットの各部を掃除しても、時間が経つと再び汚れてしまいます。
簡単な拭き掃除から、便座や蓋を外しての掃除を定期的に行いましょう。