フローリングの掃除の方法は?維持管理のポイントやコツを紹介!

フローリングは、ホコリや髪の毛、皮脂による汚れがつきやすい部分です。

掃除方法を誤るとフローリングにダメージを与えてしまう恐れがあります。

この記事では、フローリングの種類ごとに適した掃除方法や維持管理のポイントをご紹介します。

フローリングの掃除方法について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

1.フローリングの主なタイプとその特性

フローリングには、使用される木材の種類、加工方法、塗装の種類によって様々なバリエーションが存在します。

ここでは、複合フローリングと無垢フローリングの二つの主なタイプを取り上げ、それぞれの特性と掃除方法について紹介します。

1-1.複合フローリングの特徴と掃除方法

複合フローリングの特徴

複合フローリングは、合板や集成材などの表面に化粧板を貼り合わせた床材です。

コストパフォーマンスに優れており、幅広い用途で利用されています。

特に、温度変化や湿度の影響を受けにくいため、床暖房がある部屋にも適しています。

また、耐傷性が高い点も大きなメリットです。

掃除のポイント

複合フローリングは掃除しやすい材質であり、固く絞った雑巾を使用した水拭きが可能です。

中性洗剤の使用も適しています。

洗剤を使用した場合は、必ず水で二度拭きし、洗剤残りを防ぎます。

掃除後は床をしっかり乾かしてください。

1-2.無垢フローリングの特徴と掃除方法

無垢フローリングの特徴

無垢フローリングは、ヒノキやスギ、ウォルナットなど、様々な種類の天然木から作られており、一枚板の床材です。

樹種によって硬さ、色味、木目が異なり、それぞれ独自の魅力を持っています。

天然木特有の経年劣化により、時間と共に色合いや風合いが変化していきます。

湿気や乾燥によって木材が膨張、収縮しやすく、反りやゆがみの原因になることもあります。

掃除のポイント

無垢フローリングは水に弱いため、水拭きは避け、乾いた布での拭き掃除を心がけましょう。

多くの場合、無垢フローリングはオイル仕上げや自然系ワックスで保護されています。

これらの保護膜を維持するためにも、過度の水分は避けることが重要です。

オイル仕上げやワックス仕上げの無垢フローリングは、定期的なワックスがけやオイル塗りが必要です。

これにより、木材を保護し、美しい状態を保つことができます。

ウレタン塗装された無垢フローリングは耐水性が高く、中性洗剤を用いた水拭きが可能です。

掃除後はしっかりと乾燥させることが大切です。

2.フローリング掃除のお悩み解消法

2-1.フローリングのべた付き対策

べた付きは、適切な洗剤と拭き掃除で落とします。

必要なもの

フローリング専用洗剤、または食器用中性洗剤

雑巾

掃除手順

雑巾に洗剤をスプレーして、べた付き部分を優しく拭き取ります。

フローリングに直接スプレーするとシミや変色の恐れがあるため避けてください。

水で濡らして固く絞った雑巾に数滴の洗剤を垂らし、汚れた箇所を拭きます。

洗剤で拭いた後は、水で拭き取ることが重要です。

注意点

無垢フローリングには水分や化学薬品がダメージを与える可能性があるため、特に注意してください。

無垢フローリング専用の製品を選んだり、目立たない箇所で試したりしてから全体に使用することをおすすめします。

フローリングの掃除に際しては、フローリングの材質に合わせた洗剤選びと、洗剤残りを防ぐための丁寧な拭き取りが重要です。

2-2.フローリングの黒ずみ除去法

フローリングにできる黒ずみを効果的に取り除くには、セスキ炭酸ソーダや中性洗剤の使用がお薦めです。

必要なもの

セスキ炭酸ソーダまたは中性洗剤

雑巾

スプレー容器

バケツ

セスキ炭酸ソーダは天然成分で、そのアルカリ性が油汚れや黒ずみを効果的に落とします。

中性洗剤はフローリングを傷めることなく効果的に落とします。

掃除手順

スプレー容器に500mlの水と小さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを入れてよく混ぜます。

黒ずみが目立つ箇所に溶液をスプレーし、その後固く絞った雑巾で拭き取ります。

セスキ炭酸ソーダを完全に取り除くため、最後に水で雑巾を濡らし、再度拭き取りを行います。

中性洗剤を使用する場合は、ぬるま湯をバケツに用意し、洗剤を数滴入れて混ぜ合わせた洗浄液で黒ずみ部分を拭きます。

注意点

無垢フローリングや特殊な仕上げが施されたフローリングの場合、使用する洗剤や方法によっては材質を傷める恐れがあるため、目立たない場所でテストを行ってください。

3.フローリング掃除の便利な裏ワザ

フローリングの掃除をもっと効率的かつ簡単に行ういくつかの裏ワザをご紹介します。

これらは、掃除を簡単にし、また特定の問題に対処するのに役立ちます。

3-1.アルカリ電解水での掃除

アルカリ電解水は、電気分解によってアルカリ性が強化された水で、無色無臭が特徴です。

この水溶液は、水拭き後の乾拭きが不要で、一度の拭き取りで汚れを落とし、同時に消臭効果も得られます。

3-2.生卵を落とした時の塩の活用法

料理中にフローリングに生卵を落としてしまった場合の掃除法です。

落とした生卵に直接塩をふりかけます。塩は卵の水分とタンパク質を分離させ、固まりやすくする性質があります。

塩を使用することで、固まった卵を簡単に拭き取ることができ、掃除が格段に楽になります。

これらの裏ワザを取り入れることで、フローリングの掃除がより効果的かつ簡単になります。

4.フローリング掃除の注意点と維持のコツ

以下では、フローリング掃除の注意点とフローリングを維持するためのポイントをご紹介します。

4-1.フローリング掃除の際の注意点

フローリングの掃除で水拭きを行う場合、必ず固く絞った雑巾を使用してください。

拭き終わった後は、乾拭きをして水分を残さないようにしましょう。

フローリングが濡れた状態で放置すると、木材の膨張やひび割れ、カビの原因になり得ます。

4-2.フローリングを維持するためのポイント

マットの使用

キッチンなど水や油が飛び散りやすい場所には、フローリングを保護するためマットを敷くことが効果的です。

これにより、フローリングを水濡れや油汚れから守ることができます。

置き板の活用

重い物をフローリングの上に置く際は、置き板や弾力性のあるフェルト地のパッドを使用しましょう。

これは、フローリングのへこみや傷、擦れを防ぐためです。

特に重量のある家具やベッドの下には、ゴムパッドを敷くことで防音効果も期待できます。

ホットカーペットの適切な使用

ホットカーペットをフローリングの上に敷く場合は、直接床に触れないように断熱マットを使用してください。

また、長時間高温での使用は避け、フローリングの熱や乾燥によるダメージを防ぎましょう。

まとめ

フローリングは、ホコリや髪の毛、皮脂による汚れがつきやすい部分です。

これらの汚れを効果的に取り除き、フローリングをきれいな状態に保つためには、適切な掃除方法の実践が必要です。

フローリングの掃除を行う際には、必ず固く絞った雑巾を使用し、拭き取った後はしっかりと乾拭きをして、余分な水分を完全に取り除くことが肝心です。

定期的な掃除と水分管理がフローリングの美しさを長く保つポイントになります。